幸栄館空手
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楽しく安全に学び研究する、それが昇段昇級審査試合の
目的です。

楽しく安全に研究

昇段昇級審査試合は年に2回開催され、幸栄館空手を学ぶ人が集まり、行います。普段一緒に練習をしていない相手との試合ですので、自分が学び研究してきた技をうまく使えるかを試すことができます。つまり、実験の場です。また、多くの人たちの技を見て学ぶこともできます。幸栄館空手の昇段・昇級審査試合は楽しい試合なのです。

幸栄館空手の創始者である大西先生は昭和20年終わりから30年初頭で世界で初めて安全防具の実用化に成功(特許取得)し、空手に試合を取り入れ、スポーツ化を行いました。昭和40年前半までに数多くの全国大会・国際大会(トーナメント形式)を開催しました。

しかしながら、これは優勝者が横柄になり、勝つことしか考えない視野の狭い人が増える結果になり、人格形成にはマイナスとなることがわかりました。そこで、すべてのトーナメント大会を廃止し、スポーツ化推進を止め、昭和50年前半に人格形成のための文化へと大きく方向転換をしました。これが、思いやり・高い学力・思考力を持つ人材の育成を目的とした現在の幸栄館空手です。ここではトーナメント試合は不要であり、仲間同士で楽しく安全に技を研究できる試合へとなりました。

勝ち負けなしの楽しい試合

この試合では優勝者はおりません。勝ち負けも関係ありません。審査の基準は、相手のことを考えた安全な試合を行っているか、「一本入りました」としっかり自己申告しているか、色々な試みを行っているかです。勝ち負けにこだわると、新しい技や動きを実験することができなくなります。新しい技や動きは当然うまくいかないことが多いです。勝つことを考えると、新しい技や動きを試すことができなくなります。また、互いを敵対しするようになり、楽しい試合になりません。

相手を尊重した試合では、新しい技を安心して試すことができ、相手から感想を聞くこともできます。また、楽しい試合となります。「またこの人と試合したい」と思ってもらえるような試合をすることが大切です。

自己申告

幸栄館空手の試合は自己申告制です。技を受けた方が「一本はいりました」と宣言します。これはスポーツでは考えられないことですが、「研究」を目的とすれば当たり前のことです。本当に技が有効であったかどうかは、受けた本人しかわかりません。実際に防具を付けて技を受けてみると、相手はしっかり打ったつもりでも実は弱いことはよくあります。また、打った人が軽く当たった程度と思っても、十分に強いこともあります。つまり、技を打った本人でもわからず、当然審判にもわかりません。そのため自己申告は必須なのです。

自己申告制の最大の目的は、「勝ち負けにこだわらず相手を尊重する気持ちを養う」ことです。武術という互いに打ち合う試合の中で、相手を尊重する気持ちを持ち、実際に実行する。これが大切なのです。多くの人が習い始めた頃は「勝ちたい、負けたくない」という気持ちが強いです。しかし、先に学んでいる人たちと試合を行うと、「一本入りました」の大切さを実感でき、むしろその方が楽しく、上達することがわかります。競争よりも協調の方が上達が早いことを身をもって理解できるのです。


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